ミョウバンの使い方やみょうばん水の作り方
ミョウバンは、漢字では明礬と書きます。ミョウバンは、化学的にはカリウム・アンモニウム・アルミニウムなどが硫酸塩結合したもので、
プラスイオンとマイナスイオンを2種類以上含む複塩です。それぞれのイオンが規則的に並んでいるため、水に溶けてもミョウバンを再結晶化
することができます。焼きみょうばんが一般的ですね。
ミョウバンの代表的な使い方は食品添加物です。カリミョウバンとアンモニウムミョウバンが、食品添加物として指定
されていて、ベーキングパウダーや麺のかんすいなどに使用されます。また漬物の発色をよくしたり、生うにの保存にもミョウバンが使われます。
ミョウバンは食品売り場や通販でも購入できます。これに対して薬局では焼きミョウバンというのが販売されているようです。
ミョウバン水の作り方は
ミョウバンを水に溶かせばよいのですが、用途によって濃度が異なります。野菜のあく抜きの場合は、0.01〜0.3%ほどのミョウバン水
に12時間ほどつけてから煮込むことで、煮崩れがなく色合いもよくなります。ナスの漬物の場合は、ナスに対して0.1〜1%ほどのミョウバン
を一緒に漬けると、ナスニンという色素が安定するので、青紫の鮮やかな色になります。
ミョウバンスプレーなどの美容液として使いたい
場合は、ミョウバンを200倍ほどの水に溶かしてから、さらにお肌にあわせて20〜50倍に薄めることで、皮脂の分泌を抑えたりお肌の
たんぱく質を緻密な保護膜にすることで引き締める効果があります。美肌に効能のある温泉には、ミョウバン成分が溶け込んでいるものも
あるようですね。
ミョウバンの消臭効果や石鹸
ミョウバンには、殺菌・消臭・制汗効果があります。ヨーロッパなどで古くから使われていたデオドラント剤であるアルム石は、ミョウバンが
結晶化した天然塩だそうです。
ミョウバンで汗を抑えることで、皮膚に雑菌が繁殖するのを防ぐことができます。殺菌効果も高いので、ミョウバン石鹸
と組合わせて使用するとより効果的でしょうね。ミョウバンスプレーとミョウバンせっけんのセットなども、通販サイトで見かけたことがあります。
美肌効果もあるので、まさに一石二鳥といえますね。汗やにおいが気になる季節には、ミョウバン水のスプレーや化粧水などは手放せません。わきが対策にも使えますね。
ミョウバンというと料理に使うというイメージでしたが、なぜデオドラント効果があるのでしょうか。化学的にみてみますと、ミョウバン溶液は
酸性で、汗の成分やにおい成分であるアンモニアはアルカリ性です。なのでミョウバンにはにおい成分を中和させる効果があるのです。当たり前の
ことのようですが、調べてみるまで全然知りませんでした。